コーヒーをドリップして飲む際に、豆から粉にしてドリップする場合と、粉にしてあるのものをドリップする場合とがあると思います。その際に気を付けた方がいいことや保管の際に抑えておくべきポイントを実体験と様々な方の検証結果を元に一つにまとめました。
情報はどこよりも広く取っており、いろんな状況の方に参考にしてもらえるようわかりやすくしていますので、必要な箇所以外は読み飛ばして、ご覧いただければと嬉しいです。
コーヒー豆や粉を購入・保存する際の注意点
コーヒー豆は一気に挽かずに飲む前に挽く
最近は、在宅も増え、家での癒しを求めて、コーヒーの深みにハマっていく人が急増しているとか。まずはコーヒー粉を購入して、ドリップから始める方が多いと思います。最初から道具を揃えて、豆を買ってきて挽き始める猛者は少ないと思います。
が、それから始めていただくことをおすすめします。後述しますが、コーヒー粉は劣化が激しくなる要素の一つです。市販やコーヒー屋さんで購入する豆は100g~が一般的です。1日1杯だとだいたい8日~10日程かけて飲んでいくかと思いますが、1日ごとにグングン風味は落ちていきます。
そのため、コーヒーを粉の状態で、購入するのではなく、豆の状態で購入し、飲む前に挽くことで鮮度を保ったままおいしく飲むことができます。
コーヒー豆(or粉)を保管する時の注意点は4つ!「湿度」「温度」「光」「酸素」
[1]湿度
湿気を多く吸ってしまうことで、コーヒーの醍醐味である香りや風味が落ちてしまい、悪い方向に変化をしてしまうため、湿気の少ない場所に置きましょう。
[2]温度
温度は、低い方が鮮度が保てるというのはいろんな方の実験、検証によって明らかになっています。夏場はコーヒーの常温保存には向かない季節なので、温度や湿度管理はできるだけすることをおすすめします。
[3]光
直射日光や蛍光灯などからの紫外線にもコーヒーは弱く、劣化のスピードを速めるため、冷暗所に置いておくのが基本となります。
[4]酸素
最後は酸素です。空気に触れる頻度が高いとあまりいい状態で保存ができません。参加するとコーヒーの味わいに大きな影響を与えるため、気を付けていきたいところです。
上記の注意点を踏まえると、湿気が少なく、温度が低い、暗くて、光の当たりにくい場所となると一般的には冷蔵庫や冷凍庫になるかと思います。そのほかは、常温保存で棚の中やキッチンの隅っこなどで保管がなされているかと思います。
保存のときに乾燥剤などはあった方がいいのか
答えはYES。焙煎後のコーヒー豆の水分量はわずか3%とされていて、水分を吸収しやすいカラカラの状態です。その水分量を保持するためには高温多湿を避けた、冷暗所で乾燥した状態を保つ必要があります。
100円均一でも乾燥材は売っていますので、是非購入されてみてください。しかし、正直なところ初心者の方や素人がそこまでの湿度管理をする必要があるかという点については、疑問があります。
そういった管理も含めて楽しめる人は徹底的にやるのがいいと思いますが、販売をするわけでもなく、自分の楽しみや幸福度を高めるために、気を配り過ぎて、ナーバスになるくらい追い込まれないのであれば、本末転倒なので、乾燥剤は入れずに気楽に楽しむことをおすすめします。
まとめ買いより、こまめに買った方がいいの?
答えはYES。コーヒー豆は焙煎から5日~1週間ごろからが飲み頃とされており、コーヒーショップで購入したものでも焙煎からそれくらいは経っていておかしくないはずです。となると、保管の方法にも寄りますが、そこから約2週間から1か月ほどが鮮度を保てる限界と考え、逆算した時に飲み切れる量を小まめに買っていくと新鮮な状態のコーヒーを常に飲めることになります。
できるだけ劣化を遅らせることはできますが、劣化をなくすことはできない点を踏まえると1週間から2週間ほどで飲み切れる量のコーヒー豆もしくはコーヒー粉を購入するのがベストな選択と言えるでしょう。
コーヒー豆の保存容器
光や湿気を遮る「アルミ製の保存バッグ」
コーヒーショップでは保管のことも考えてアルミバッグで販売されていることも多く、そのまま保管することに長けている保存容器と言えます。ジップロックがあり、そこそこの密閉力があることに加え、外光を受けにくい容器ですので、冒頭に挙げた要素はほぼ満たせると思います。
ガラス瓶
中身も見えて、ある程度強い密閉力にデザインの良さで最近のコーヒーショップではガラス瓶に入っているコーヒー豆をよく見かけるようになりました。ある程度の鮮度を保ちつつ、インテリアとしても楽しみたい方にはこちらをおすすめします。
密封性が高い保存ビン・タッパー
こちらも非常に人気の高い密閉容器です。コーヒー豆を煎れて上蓋を下にグーっと押していくだけで、不要な空気がどんどん抜けて、コーヒーの天敵である、空気の侵入を極力減らしてくれます。
デザインも楽しみたい方には色が豊富なゼロジャパンもおすすめ。冷蔵庫やキッチンにあるだけでテンションが上がりますね。
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真空保存ができるキャニスター・ビン
コーヒー用の真空キャニスターです。見た目もおしゃれで簡単に真空にできる優れものです。色は黒、白、ガラス瓶とあり、いろんなコーヒー好きのニーズを汲み取ってくれる最高の保存容器です。
冷凍保存にピッタリなジッパー付き保存袋
私も基本は、冷凍庫に入れて保存をしていますので、ジッパー付きの保存容器でサクっと出し入れしています。厚さもある程度変化できて、場所も取らずに保管ができるため、重宝しています。徹底した管理方法ではありませんが、手軽にお金をかけずにかつ鮮度を落とさない方法としては最適な方法と言えます。
【焙煎後の期間別】コーヒー豆のおいしさや新鮮さを保つ保存方法
焙煎後5日間の保存
焙煎後から5日~1週間ほどで味が安定してくるため、この期間はキャニスターに入れて、暗所で常温保存でも問題ないでしょう。この期間自宅保管するというのはあまり一般的ではないため、参考程度に捉えてください。
焙煎後~2週間の保存
焙煎から2週間程度の保存であれば、密閉性の高いビンや密閉バッグなどに入れて匂い移りに袋を二重にするなど気を使いながら冷蔵保管で問題ないでしょう。
焙煎後1ヶ月以上の保存
1か月以上の保存になりそうであれば、最初から真空容器や密閉できる容器に入れて、冷凍保存することをおすすめします。冷凍後に常温に毎回戻す必要があると言う方もいますが、これは自己判断で考える必要がありますが、私は不要派です。
様々な理由がありますが、一番大きな理由は、時間がもったいないのとほとんどの人は常温に戻して挽いた豆と冷凍のまま挽いた豆のコーヒーを飲み比べても幸福度には時間をかけた割に大きな差はないと思うからです。
冷凍のコーヒー豆は成分が温度の関係で十分に抽出されないからということなので、いつもより熱めのお湯で、抽出すればいいだけだと私含め複数の焙煎士やコーヒーショップも同じ見解を出しているので、一理あるかと思います。
また、毎回常温に戻したときに結露することや常温に戻すことでの味の変化の方が大きいのではないかなと…。あくまでも個人の見解ですので、よかったら飲み比べて試して、感想いただければ嬉しいです。
保存容器と保存方法のヒント
読んでいて気付いた方も多いと思いますが、真空容器や密閉容器を毎回開けると空気に触れて劣化しやすくなるのではないか。という点について、その考えはごもっともですが、多少空気に触れたところで、味が大幅に変化するわけでもないので、多少は致し方ないと割り切る方が幸せになれます。
そこで、完璧主義者のあなたに1ポイントアドバイスです。匂い移り密閉力を加味して、密閉ビンやジップロックやタッパーなどの保存容器を選定して、一回に使う量に小分けにすることで、開ける回数はグッと減ります。
例えば、1日24g(2杯分)を7日分にわけて小さいタッパー入れれば、大きなキャニスターに入っているコーヒーは週に1回しか空気に触れないことになります。
1か月間、毎日開けて30回空気に触れるよりは、1か月間で4回しか空気に触れない方がいいので、小分けにして保存する方法をおすすめします。是非お試しください。
コーヒー豆を粉にした後に注意すべき保存方法
コーヒー豆を粉にした場合、約2時間で酸化が始まると言われています。そのため、コーヒー豆を挽いて粉にするときは飲む時が一番いいということです。もし挽いたときに飲まない状況が基本だと仮定した場合、すぐに密閉保存し、冷凍庫に入れるのがいいでしょう。
豆を挽いてから2時間以内に飲むようにすることと飲む直前に冷凍庫から出して、常温の豆や粉を入れる際のお湯の温度より、2,3℃高いお湯でコーヒーを淹れると、風味も損なわれずに成分を抽出できると思います。
コーヒー粉を購入した(もらった)時の保存方法
自分がコーヒーメーカーやドリップコーヒーをしているとわかっているコーヒー仲間や友人や会社の同僚や後輩などからコーヒーをもらうときがあると思います。
その際にコーヒー豆ではなく、粉の状態であることが良くあります。その場合、密閉できるジップロックであれば、そのまま冷凍庫に入れましょう!
密閉容器に入れ替えて、先ほどお話しした、1日分のコーヒー粉の分量にわけてタッパー等の保存容器に入れるのもいいですね。
残念ですが、もらった時点で劣化は大きく進んでいると考えた方がいいので、そこを0起点として、マイナスに進むスピードをいかに減らすかに焦点を当てて劣化を防いでいきましょう!
コーヒーの保存期間や賞味期限の目安は?
コーヒーの賞味期限は一般的には1か月くらいから1年間となっていることが多いです。スーパーや大手コーヒーショップで購入できるコーヒー豆や粉はだいたいこの範囲ですが、何を持って賞味期限と言われているのかは、会社やショップ次第なところがあり、賞味期限に開きがあります。
コーヒーは嗜好品ですし、好みがすごくはっきり出る飲み物なので、熟成しきったコーヒー豆をおいしいと飲み人もいますし、新鮮じゃないとおいしくないという人も…。
2週間なんてショップもたまに見かけます。おいしいと感じる新鮮な豆の期間という意味では理解はできますが、おいしく飲める点ではもっと長いと考えるところが多いです。
1か月から3ヵ月が鮮度の限度であり、ここからはそれなりにおいしく飲める範囲として、賞味期限を定めているようです。
保存缶・キャニスターによる保存検証の気づき
5日程度で飲みきってしまうのであれば、急激な温度変化、特に高温になる箇所だけ避ければ、冷蔵庫や冷凍庫にいれておく必要はありません。
密閉袋によるコーヒー豆保存検証の気づき
完全にフレーバーが抜けてしまったり、酸化したネガティブな味は感じられず、僅かに冷蔵庫で保存したものが美味しく感じられました。
アルミバッグによるコーヒー豆保存検証の気づき
1ヶ月後でも適切な保存をしていれば美味しかった。味の印象は、保存期間が長くなればなるほど、フレーバーや甘さの量が減少し、物足りなさを感じる。
コーヒーの特性を知って、おいしさを保ちましょう!
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