コーヒー豆はどんな国で作られているの?
コーヒー豆は赤道を挟んで南北25度の「コーヒーベルト」といわれる所で、約70カ国で栽培されています。
栽培条件はいくつかあり、主な条件は下記の通りです。
- 平均気温が20℃前後である(暑くもなく寒くもない場所)
- コーヒーは寒さにとても弱いため霜が降りない
- 標高が高い(300~400m 1500m以上の所の豆は最高級と呼ばれる)
- 年間雨量が平均1500mm以上ある
コーヒー豆の産地ごとの特徴
ブラジル
ブラジル産のコーヒー豆は、香りの甘さが軽快で酸味・コク、苦みともに軽くバランスが良く、安価で万人受けしやすいため、
ブレンドのベースとして多く使われる。
ハワイ
ハワイのコーヒー豆の特徴は、「世界3大コーヒー」の一つ”コナコーヒー”として世界中のコーヒーマニアに愛されており、強い酸味と甘い香り、コクを持つのが特徴。
ブレンドに用いると良質な酸味が与えられると言われ、ブルーマウンテンに次ぐブランドで高価である。
ジャマイカ(ブルーマウンテン)
ジャマイカのコーヒー豆の特徴は、「世界三大コーヒー」の一つ。高貴な香りと、調和の取れた味わい、軽い口当りと滑らかなのどごしが特徴的なコーヒー。最高級の品質との呼び声が高く、ジャマイカで生産されるコーヒーのうちごく一部の産地のものがブルーマウンテンとブランド付けられています。
全てのコーヒーの良さを持ち合わせていることから「コーヒーの王様」と称されている。
ブルーマウンテン中でもランク付けされており、大きい順番に、「ブルーマウンテンNo. 1」、「ブルーマウンテンNo. 2」、「ブルーマウンテンNo. 3」、「ピイーベリー(丸豆)」の4つに分類されランクが高い。
タンザニア(キリマンジャロ)
タンザニアのコーヒー豆の特徴は、「世界3大コーヒー」の一つで、タンザニア産のコーヒーの日本ではキリマンジャロとして認知が高い。強い酸味とコクが特長。「野性感の強い味」といわれることが多い。深い焙煎では上品な苦味主体で浅~中煎りとは違った風味が楽しめる。
エチオピア
エチオピアのコーヒー豆の特徴は、フルーティーな酸味と甘みやコクが特徴のコーヒー。エチオピア産の「ハラー」、「シダモ」はモカの代表格
ケニア
ケニアのコーヒー豆の特徴は、フルーツのような爽やかな風味が特徴。全体的に強い風味でバランスが良い。ドイツなどヨーロッパではタンザニア産とともに一般的な銘柄。深めの焙煎が多い。サルバドル(エルサルバドル)強く主張する味は無く、全体に甘く上品で柔らかな印象の味わい。
コロンビア
コロンビア産のコーヒー豆の特徴は、酸味と甘味が重厚だが突出せずバランスが良い。
安価でありブレンドのベースに使われることも多い。コーヒーの基本の味。
グアテマラ
グアテマラ産のコーヒー豆の特徴は、酸味とコクに優れ、香気も良好で全体的に華やかさとキレのいい後味が特徴。
イエメン
イエメン産のコーヒー豆の特徴は、「モカ」として世界中から愛されています。中東にあるイエメンのモカ港に由来していて、香気に優れ独特の酸味を持ち、甘みとコクが加わる。最古の「ブランド」としても有名。コーヒー原産地であり、イタリアなどではコーヒーのことをモカと呼ぶ。
イエメン産の「マタリ」が有名。
インドネシア
■マンデリン
インドネシアのスマトラ島産。苦味としっかりとしたコクを中心とした味わい、酸味はなく、ハーブやシナモンのような上品な独特な風味や独特の後味があるのが特徴のコーヒー。
日本では世界一と評されていた時代もあったが、ブルーマウンテンの台頭により、世界一の座はブルーマウンテンへ。
■トラジャ
スラウェシ島産。苦みが中心の味で、非常に濃厚なコクを持ち酸味は無い。カロシ・トラジャもしくは単にカロシという名称が使われることもある。
■ジャワ
ジャワ島産の主にアラビカ種コーヒー。モカジャバというモカとブレンドした最初のブレンドコーヒーといわれている。現在手に入るものは丸くマイルドな味。
ジャワ島は専らアイスコーヒー・エスプレッソ・工業用に使用されるロブスタ種の主要な産地であるため、限定してアラビカ種を指す場合はジャワ・アラビカともいう。
ニカラグア
ニカラグア共和国のコーヒー豆の特徴は、すっきりとした酸味の中に、甘味があり、後味はほのかな苦みもあり全体的なバランスがとれているコーヒー。 特に良質なものは、フルーティーな香りと甘味を楽しむことができます。
ニカラグアは、隣国のコスタリカやホンジュラスがあり、コーヒー生産が盛んな国として有名です。
ペルー
ペルー産のコーヒーの特徴は、軽めのコクとほど良い酸味、まろやかな苦味が特徴のコーヒーです。味わいはマイルドで、南米特有でもあるナッツの似た風味があり、後味には甘味が広がります。
好み別のおすすめのコーヒー産地
酸味と苦味の好みからコーヒー豆の産地を選ぶ
スッキリした味わいや、海外で評価される酸味の強いキレのある飲みごたえを求める方は上部の産地を選ぶといいでしょう。
逆に苦味があり、コク深い味わいが好きな方は右側の産地をおすすめします。
適度な酸味や苦味を感じながら飲みやすいコーヒーを好む方は酸味と苦味のぶつかるところの産地を選ぶと失敗はしにくいでしょう。
産地の特徴を生かした焙煎度合いが肝にはなりますが、産地だけで選ぶとこのようなチャートになります。
味わいのバランスから好みのコーヒー豆の産地を選ぶ
次は、もう少し深く考えてみましょう。「味わい」別に並べてみました。どのように煎るかでも変わってきますが、中煎りで行ったときの味わいの参考は下記の通りです。
コーヒーは嗜好品ですので、こういった参考情報を元に自分の好きな味わいを見つけていくのもいいかもしれませんね。
コーヒーの味が変わる要素
焙煎
大きく分けると「浅煎り」「中煎り」「深煎り」3種類があり、細かく分けると、「ライトロースト」「シナモンロースト」「ミディアムロースト」「ハイロースト」「シティロースト」「フルシティロースト」「フレンチロースト」「イタリアンロースト」の8段階の焙煎度合いとなります。
豆の挽き目
コーヒー豆の挽き方には、細挽き、中挽き、粗挽きなど5種類の挽き具合(挽き目・ひきめ)があり、挽いた豆の細かさ(粒度・りゅうど)でコーヒーの味が大きく変化します。

抽出の方法
コーヒー豆からコーヒーを抽出する方法は多く存在します。ペーパードリップ、ネルドリップ、サイフォン、フレンチプレス、エアロプレスなどコーヒーの抽出方法によって味わいが変わるので、好みに合わせて抽出方法を選びましょう。
→HARIO 「V60」で淹れる世界一バリスタが考案したアルティメットテクニック
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