おうちでできる簡単エスプレッソと言えば「マキネッタ」。
イタリアでは一家に1台あると言われています。
その中でも有名なマキネッタが今回紹介するビアレッティ社の「ブリッカ」。
プロの淹れるカフェラテ、カプチーノを簡単に再現できるのが、大きな特徴で、マキネッタを使えば技術がなくてもエスプレッソ(※正確にはマキネッタで抽出されるのはモカ)が作れます。
この記事では、、、
・マキネッタのレシピ
・絶対にマキネッタで失敗しない方法
・マキネッタの使用時に使っているコーヒーグッズ
の4つをお伝えします!
ビアレッティブリッカを使って淹れたカプチーノ
ビアレッティブリッカとは
ビアレッティのブリッカとは、マキネッタの一つです。その中でも特殊なバルブを採用して、味に深みが出ると言われているクレマが簡単に作れるのが、ブリッカというマキネッタです。
マキネッタとは?
イタリアには一家に一台あると言われているマキネッタ。
ビアレッティ社が有名なので、マキネッタとビアレッティを混同している人も多いですが、
直火で器具を温めて蒸気圧でエスプレッソを抽出する器具の総称のことをマキネッタと呼んでいます。
ビアレッティ[Bialetti]とは?
ビアレッティとは、ブリッカを作っているイタリアの「Bialetti社」という会社の名前。
可愛いおじさんの絵が特徴的。
ブリッカ2カップのスペック
商品名 | BRIKKA 2カップ |
サイズ | 幅9.5×奥行16×高さ15.5cm |
材質 | フィルタープレート・フィルターバスケット/アルミニウム合金 パッキン/シリコン樹脂、ハンドル・ツマミ/フェノール樹脂 |
容量 | 80ml |
生産国 | ルーマニア |
ブリッカ4カップのスペック
商品名 | BRIKKA 4カップ |
サイズ | 幅10.5×奥行19×高さ19.5cm |
材質 | 本体・フィルタープレート・フィルターバスケット/アルミニウム合金、パッキン/シリコン樹脂、ハンドル・ツマミ/フェノール樹脂 |
容量 | 150ml |
生産国 | ルーマニア |
ブリッカ[brikka]とは?
ブリッカとは、ビアレッティ社が販売しているマキネッタの一つが「ブリッカ」
この真ん中のバルブの作りがブリッカならではのもの。このバルブが生み出すきめの細かいクレマ(泡)がより美味しいコーヒーが飲める秘訣です。
モカエキスプレスとブリッカの違い
ビアレッティ社が出している比較的安価で購入できる「モカエキスプレス」と「ブリッカ」の大きな違いは、味わいに大きな影響を与えると言われているこの泡
クレマって言います。
※撮影までに少し時間を置いちゃったので、ちょっと少なめ
このクレマをできやすくするのが、ブリッカの特徴。モカエキスプレスでクレマを出すための動画があるくらい普通には出ないもの。
安価でおいしいモカが作れるので、非常に優れた製品である事は間違いないです。
ブリッカの構造
ビアレッティ社のマキネッタ「ブリッカ」の基本的な構造は、モカエキスプレスと違いはありません。
左から
①タンク
②サーバー
③(コーヒーの)粉受け
上記の3つで構成されていますので、準備もお手入れもすごく簡単です。
ブリッカの特徴は「特許取得」の特殊バルブ
モカエキスプレスとの違いはこのクレマができやすいかどうかです。
「なぜクレマができやすいか」というとブリッカ独自の構造があるから。
それは、中央にある特殊バルブ(特許取得)。
このバルブが抽出時にモカエキスプレスにはない圧力をかけてくれるため、
クレマができやすい
価格が約2倍になっていることを考えるとクレマの意味はわかってもらえると思う。
マキネッタでコーヒーが作られる仕組み
組み上げた後の全体像
下記は、組み上げた時に内部構造がどのようになっているかをイメージしたものです。
タンクの所に、サーバーで計った水。その上に粉受け&コーヒー粉、出来上がったコーヒーを受けるサーバーになっています。詳細は後述します。
コーヒーが出来上がるまでを図解
1、水を入れた状態で火にかける
2、タンク内の水がお湯になる
3、熱されたお湯が上に上がり、コーヒー豆を通ってコーヒーになる
4、特殊バルブを通って、サーバー内にコーヒーが溜まる
では、実際に淹れる工程をご紹介します。
ビアレッティブリッカで実際に淹れてみる(レシピも公開)
※準備・用意するもの
実際に抽出に使っていくのは単純明快なもの
1、水(サーバーの線まで)
2、コーヒー豆もしくは粉(26g~29gがベスト)
※市販のものでも美味しくできますが、せっかくならスペシャルティコーヒーで味わいたい
→コーヒー豆のサブスク27選!サービスごとにおすすめポイントを解説
3、コンロ(直火タイプ)→私はCUBEを使っています。
4、コーヒー豆を用意している場合や粉がドリップ用の場合は、グラインダーもしくはコーヒーミル
※ボダムはめちゃくちゃ細かく粉が挽けますが、メモリは1つ粗めがおすすめ
※この後に出てくる粉の画像はパーフェクトタッチⅡで一番細かく挽いたものです。
1. 水を入れる
サーバーの目安の線まで水を入れる
ちょっと多くても、ちょっと少なくても特に問題は起きないです。
タンクに水を移す
何も考えずに先ほど入れた水をバーっと移してください。
粉をセットする
挽き目は細挽き
ここからもっと細かくするとより濃いモカが作れます。夏にアイスカフェラテを作るときや、濃い味が好きな方はこれを目安に挽いていくことをおすすめします。
粉受けからすり切れ以上に粉を入れると高い確率で吹きこぼれます。もちろん吹きこぼれない時もありますが、再現性が低く、失敗しやすいです。その理由は、ふちに粉があると密閉状態が保てないため、十分な圧力がかからず接続部分から御多分に漏れていきます。サーバーをセットする際にふちにコーヒーが乗ってしまうことが多々あるので、あまり盛らないようにすることをおすすめします。
もちろん、粉が多い方が濃くて美味しいモカができますが、失敗すると、、、
・掃除が大変、、、
・あまりおいしくないモカができる
・仕上がり量が半分くらいになる
相当な精神的なダメージを負って良いことないです。
サーバーをセットする
使用しているコンロは「kovea」が出している「CUBE」というコンロです。
火にかける
中火くらいがおすすめ(本体から火が出ないくらい)。私も含め、多くの人はそう言ってますが、実は、、、
ビアレッティ社はそうではないんですね。
弱火でコトコト火にかけてくださいって。
↑これ、一回やりましたがめっちゃ濃いーのができました…濃いのがお好きな方は一度やってみてください
勢いよく出始めたら火を止めて、抽出が終わるまで待って出来上がり
こんなにクレマが出来ます。おいしそうですね。
マキネッタで失敗する2つのパターンの原因と対策
下図のような「上からの吹きこぼれ」と「横からのプシュプシュ吹き出す吹きこぼれ」
私は両方を経験してます、、、皆さんは経験しなくていいようにここだけ抑えれば失敗しないという対策をお話します。
1.上からの吹きこぼれの場合
上からの吹きこぼれは、「コーヒー豆が粗すぎる場合」と「火を止めるのが遅い場合」がありますが、基本は後者だと思いますので、その場合抽出口から音を立てながら出てきて1秒2秒したら火を止めれば全く問題なく抽出されるはずです。
余談ですが、Cafictの久保田さんもコンロは「Cube」、マキネッタは「ブリッカ」を使われてます。
2.横からの吹きこぼれやボイラーからやかんのような音が出る場合
「横からの吹きこぼれ」や「やかんのような音が出ちゃう」失敗の原因はコレ ▼
十中八九、バスケットの上に粉が何粒か乗っています!この状態保ってるはず…だったと思います。
そのために、バスケットのふちを指でなぞってるんだけど…。
そうですよね、、、でも
①バスケットに粉を入れて
②指でなぞって
③タンク(下部)に入れて
④指でなぞって
⑤サーバー(上部)をセットする(※)
↑(※)このサーバーにセットするときにグルグル回しますよね?
⑤で粉が横に雪崩のように流れて間に入ってるんです。
(各工程を何回もやって原因がわかりました、、、)
なので、⑤の時に雪崩が起きないようにすると絶対に失敗はしません!!
・挽き目
・お湯の温度
・粉の量
・粉の盛り方
全部失敗しないことが大前提のお話です。失敗しないやり方の中で美味しい作り方を試してみてください。
絶対に失敗しない3つのステップ
①粉を山のように盛らない
②粉をセット後に手の平で軽く押す
③サーバーにセット後に指でふちをなぞる
これで吹きこぼれの心配はなくなりました。おめでとうございます。
追加で覚えておいてほしい失敗を避けるための3つのポイント
挽き目は絶対細挽き
粗くなるとサーバーとボイラーの間から吹き出したりサーバーの上からボコボコとこぼれます。私は若干粗めですが、先述したサーバーとの接続部に豆が詰まらなければ好みの範囲で粗さを決めていいと思います。
これ以上、粗いと味や抽出工程で色々と弊害がでてしまいます。
サーバーとボイラーをきつく締める
ここがちゃんと閉まっていないと気圧が高まらないため、抽出がうまくできないです。
ここが緩いとボイラーがピーピー言い始めて抽出は困難になります。片手はタンク(下部)、片手は取っ手を持ってギューッと締めましょう!
火は弱火~中火の間
メーカー推奨は弱火でじっくりだけど、弱火~器具から出ないくらいの中火で待てば大丈夫と覚えておけばOK。
中火:バランスがいい
強火:ちょっと薄い。ブラックよりちょっと濃いかなって感じ
下図の中火くらいがバランスが整っていて個人的には好み。色んな動画でもこれくらいを推奨してる。
ビアレッティ(マキネッタ)を使うメリット
簡単にカフェラテ(モカ)が作れる
上記の工程だけで、作れるので、下手したらドリップより楽だなと思う日があるくらい工程は簡単です。その簡単さがイタリアで一家に一台あるってことに繋がっているんだと思います。
誰でもお店に近い味が出せる
コーヒーショップ等で出てくるカフェラテはエスプレッソで抽出しているので、コクが違います。なので、ミルクとの相性がより良い調和を生み出しておいしく仕上がるんです。
ですが、それに近い味はビアレッティブリッカでも上記のレシピで間違いなく再現できます。外に出なくても家で再現できるのは良いですよね。
コーヒーの楽しめる幅が増える
私もしばらくはドリップのみだったので、ドリップコーヒーに牛乳を入れてカフェオレを飲んでましたが、やはり物足りないですよね…
それがマキネッタで大きく変わります。マキネッタがあれば、カフェラテが手軽に楽しめるようになります。ドリップコーヒーやコーヒーメーカーで物足りないな…と感じている方にはもってこいのコーヒーツールです。
電気がなくても美味しいコーヒーが飲める
マキネッタの良いところは電気がいらないところです。「火」「水」「コーヒー豆」を使った画期的な飲み物なので、キャンプや庭、公園でも楽しめるすごく便利なものです。
また、お店の味が再現できるので、「コーヒーは好きだけど自分ではやらない」って人にマキネッタで作ったカフェラテを出せば驚かれること間違いないです!
ビアレッティ(マキネッタ)の使ったときのデメリット
規定の杯数分より多くは作れない。→作れるけど洗ってから。
ビアレッティに限らずマキネッタは規定量以上に作るとコクがなくなるので、それ以上はもう一回作るしかなくなります。
大勢に振る舞う場合は、火を入れる時間を考慮してどれくらいかかるかを伝えた方が良いかもしれませんね。
エスプレッソマシンより失敗する可能性が高い
最初の方は、失敗の可能性は高いと思った方がショックが軽減されると思います。先述した通り、私、めちゃくちゃ失敗してます。理由もわからず…悩んだ日もあり、マキネッタを売ろうと思った時も。
でも、先述した失敗の原因が分かれば、失敗しないんですね。失敗に悩んでいて、この記事に辿りついたのならよかったです。
これで絶対失敗しません。
・ボイラーから「ピィーッ」なんてならなくなる
・継ぎ目から吹きこぼれたりしません
おめでとうございます!(笑)
マキネッタのお手入れの方法
水洗いのみ
器具は全て水洗い!これは器具にコーヒーの香りや油分を残して、
その人、家庭の専用のマキネッタにしていくことがイタリアでは常識となっているそうです。
洗剤で洗い流すのではなく、水洗いでコーヒーカス等を流していく
流した後は必ず拭く
器具に汚れなどの付着を防ぐために自然乾燥ではなく、タオルやキッチンペーパ―などで拭きましょう。
自然乾燥でも全く問題はないのですが、水の乾いた跡ができて見た目が悪くなりますし、コーヒーの跡も残りやすいです。
カプチーノの作り方
先述したレシピで抽出
上記と同様のレシピでモカを抽出します。
200mlの牛乳(4カップなら400ml)を70度まで温めます。
┗うちのレンジだと冷蔵庫の牛乳を計量カップに400ml入れて1000Wで1分50秒でした。
┗なので、おそらく200mlだと1分弱の温めでよいかと思います。
フォームミルクと合わせればカプチーノが完成
温めたミルクを電動のミルク泡立て器で泡立てます。10秒くらいでだいぶふわふわになります。泡を立てれば立てるだけ、モカが薄くならないため、コクが増します。
可愛いのでおすすめなのはHARIOのクリーマー
マキネッタ使用時に使っているコーヒーグッズ
ビアレッティ ブリッカ (4カップ)
商品名 | BRIKKA 4カップ |
サイズ | 幅10.5×奥行19×高さ19.5cm |
材質 | 本体・フィルタープレート・フィルターバスケット/アルミニウム合金、パッキン/シリコン樹脂、ハンドル・ツマミ/フェノール樹脂 |
容量 | 150ml |
生産国 | ルーマニア |
kovea 「CUBE」
BODUM® BISTRO電動コーヒーグラインダー
IKEA ミルクフォーマー
豆はスペシャルティコーヒー
まとめ
いかがでしたでしょうか。かれこれ1年間毎日マキネッタを使って、多くの失敗を重ねました。失敗する原因は全部把握し、今では再現性の高い失敗しないビアレッティの使い方をマスターしています。記事のポイントを押さえればあなたもきっと、驚くほど美味しいコーヒーが飲めるようになります。
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